当院の患者さんの実際にあった交通事故の話です。
車で信号待ちをしている際、後ろから追突されたとのことで来院されました。
しかも、非常に首が痛そうなので、数日前に事故をされたのかと思ったら、なんと1か月前!!
何でもっと早く来なかったのですか?と聞きましたが、患者さんが、すぐに治療に行かない理由もよく分かります。
今日は、交通事故によるむちうちが、なぜ後になって出てくるのかについてお話しします。
追突による交通事故の症状
追突による交通事故の大半が症状として、
首、背中、お尻、手足のしびれ、違和感などです。
そして、事故から二週間くらい経ってから痛みが出ています。
最初は何となく変だなという感じですが、だんだん症状がひどくなるので、治療の開始が遅れてしまうのです。
忙しい毎日に、事故による保険会社との事務処理、車の修理手配など行う中で、体にそこまで痛みが無かったら、どうしても後回しになってしまう気持ち分かります。
そして実は、これ、よくあるパターンです。
交通事故直後に症状が出ない理由
ではなぜ事故当時は症状が出ないのか⁉ それはまず第一段階として足の筋膜の癒着が起こり、それがしばらくしてからカラダ全体のバランスをとるために、首、背中、お尻などに負担がかかり症状が出るというのがむち打ちのパターンなのです。
この足の癒着は必ずと言っていいほど追突されたときにおこります。
それは、停車中に後ろから車がぶつかると、衝撃で前へ飛ばされますので、ほとんどの方が、無意識に足で踏ん張るのです。
しかも本人は気づきませんが瞬間的なので足へのダメージが大きいのです。
その結果足の負担が増し、体全体でバランスをとるため、それにより首にも負担がかかり痛みが出るのです。
なので、当院では事故により来院された方には必ず問診時、足で踏ん張ったか、そうでないかをお聞きしています。(記憶にないという方も多いのですが)
あとは、追突された車の角度、スピードなど、詳細にチェックすることで、体のどこにアプローチをすればいいかを判断しています。
もし、今このブログを読まれている方が、交通事故直後であれば、一度迷わずご来院ください。
身体へのダメージが少ないことが分かれば、それはそれで安心するかと思いますが、後になって治療院に通いたくなっても、保険会社から治療期間を指定されたりして、治療を続けたくても自己負担が大きくなり、思うように治療に足を運べなくなったりします。
あまり痛みが無くてよかった~。ではなく、
整形外科などのレントゲンでは見抜くことのできない身体のズレ、筋肉の硬直などを調べるためにも、交通事故の後は、必ず近くの接骨院、整体院などの治療院に通ってください。